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Q たいした工事でなくとも設計事務所にお願いできるのでしょうか?

A 特に工事の規模や内容を問うことはありません。ただ、こうして相談下さっておられるのですから 工事の規模等に関係なくこだわりの部分がおありだと思います。
“夢やこだわりを実現したい”そんな熱意さえお持ちであればもうそれだけで十分です。



Q リフォーム工事でも本当に工事監理は必要でしょうか?

A 最近、多くの方から同じような御質問をいただきます。
法律では100Fを超える木造建物等に工事監理が義務付けられます。しかし実際にはリフォーム工事のほとんどがこれ以下であり法律の対象から外れます。そうは言いながらも、新築に比べ技術的難易度が高く、とかく問題の起こりやすい(特に解体中)のがリフォーム工事の特徴です。新築工事の場合、行政の努力もあり様々部分で品質確保のマニュアル化が進み、業界全体は一定の水準まで押し上げられました。一方リフォーム業界はまだまだ発展途上、というよりは無秩序状態、業者間の技術やモラルも異なります。あえて申し上げるなら、リフォームだからこそ監理が必要というのが私の率直な感想です。



Q 設計事務所というと敷居が高く、我々のような一般人には予算の都合上難しく思います。
設計料などを含めてもリフォーム会社さんと同じコストで本当にできあがるのでしょうか?
お金の話で恐縮です。

A 私たちのところに相談される方のほとんどが普通の方で予算も当然限られています。
コストを抑える工夫についてはこのホームページにも書いておりますが、見積もりの競争入札とその内容の精査がローコストを実現しています。ここでの見積もりはいわゆる工事原価でありリフォーム会社の場合、更に30%、多いところでは50%以上の利益を計上しています。実際に過去の多くの例では、施工工事店の経費ならびに設計料等を含めても10%前後は地元の業者さんに比べて安くなっているようです。



Q 現在リフォーム業者と打ち合わせをしています。工事費見積もり500万円に対し70万円の値引きを条件に契約を勧められています。このぐらいの値引きは妥当なものと理解してもかまわないのでしょうか?また値引きをすることにより業者さんにとってどんな影響があるのでしょうか?

A 500万円に対して70万円というのはかなりの金額ですね。まず値引きが何を根拠として行われるのかを確認されたほうが良いと思います。なぜなら安易に値引きすること自体が“最初の見積もりは一体何であったのか?”はなはだ疑問を感じるからです。最初から値引きを前提に見積もりをしていたのなら話は別でしょうが・・・。誠意を持って材料の単価、そして手間、経費を常識的に積算していたのなら値引きはほとんどできないと思います。家電や車のように値引きが当たり前の感覚でお得感を演出するのも業界としてそろそろ卒業するべきではないでしょうか。また、業者にとってどんな影響が?という質問ですが、影響があるのはむしろ建て主さんの側でしょう。値引きをどこかで吸収する場合、物(仕様や内容)をいじらなければ利益と手間(職人さんの手間賃)を削るしかありません。
工務店さんが値引き分の利益を全部負担すると思えますか?そうなるとどうしても職人さんの手間に・・・というのは当たり前です。でもこれは最悪のシナリオ・・・手間を削られていい仕事を本当にできるか・・・?自分に置き換えて考えれば自ずと答えがみつかります。


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