〜まず設計、施工、監理を分離することが大切です。〜
多くの場合これを同一業者が行いますが、自社の施工を自社で監理する場合、業者にとって不都合なこと(工事の欠陥など)は当然施主に知らされることはなく隠蔽されます。実際に欠陥住宅の多くが、このことに起因されています。(例えは悪いのですが、まさに“泥棒が泥棒を追いかける”ようなものかもしれません・・・)また、見積もりも自社の利益をベースにしているため、手間のかかるプランニングやデザインは犠牲にされてしまいます。
■大切な三つのプロセス
1 設計契約 設計デザイン業務に関する業務委託契約です。
主にプランニング、デザインを初め、施工図、詳細図、仕様書にいたるまで工事に必要な図面を作成いたします。これらの図面は、いわば施工をする上でのルールであり、工事店が独自の判断で施工することを防ぎます。特に基本設計はプラン、デザインを決定する上でも重要な作業です。十分な時間を費やし、じっくり進めていかなければなりません。
工事請負契約の前に・・・
a 見積もりの依頼
私たちが作成した最終図面を基に実績のある複数の工事店に見積もりを依頼いたします。
もちろんお知り合いに工務店さんがいらっしゃる場合、その方の参加も可能です。
b 見積もりのチェック及び精査
工事店から提出された見積もりの数量及び単価をチェックし、その内容の適正を精査します。
c 工事店との面談
精査した見積もりを基に工事店の責任者と面談を行います。
見積もり金額はもちろんのこと、施主と工事店との相性も極めて重要です。
引渡し後のことも考えると長いお付き合いになるので会話の印象も重要な判断の材料です。
d 工事会社の決定
見積もりと面談の印象を検討し工事会社を決定します。
2 工事請負契約
上記のことを踏まえて複数の工事店から最終的に1社を決定し工事請負契約を行います。
3 工事監理契約
工事をチェックし高い品質を確保する監理契約です。
工事を監理することにより欠陥工事を未然に防ぐだけにとどまらず、技術の指導にも及ぶ大切な役割です。
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