“建築家”や“設計事務所”と聞くと、とかく高コストをイメージしがち。
しかし、実際にはデザインに富んだローコストの住まいが数多く実現しています。
その取り組みのいくつかを紹介いたします。
1 指名競争入札
経験、実績、経営内容等を考慮した上、複数の工事店に見積もりを依頼する、いわゆる指名競争入札を行うことにより価格抑制が可能となります。
2 見積もりのチェック
各工事店から提出された見積もりの数量、単価のチェックと内容の精査を行うことにより、過分な見積もり部分を省くことが可能です。また、ここで提出される見積もりは、いわゆる工事原価の見積もりであり、リフォーム専門業者やメーカーのような余分な経費は当然省かれます。
3 建築資材の直輸入
高品質かつ低価格な建材等(サッシ、ドア、フローリング、石材、タイル等…)は積極的に海外から輸入することによりローコストを実現しています。
4 既製のものが高ければオリジナルで!!
ほんの少し小奇麗でも高価な既製品、(システムキッチン、食器棚、テーブル、机、本棚・・・etc)
実はけっこうチャチだったりして・・・そんな時は造ってしまいましょう。建物の構造材として使われるランバーは加工もしやすく驚くほど安価です。自由なデザインやカラーも楽しめ、出来上がりの雰囲気もなかなかです。世界に一つ、自分だけのオリジナルっていいですね。
5 部材ロスの削減
物には全て決まった寸法(定尺寸法)があります。その寸法を最大限に活かし、部材ロスを抑える経済設計が重要です。気に留める設計者は非常に少ないですが、けっこう馬鹿にできません。
6 知人の工務店、業者さんの御協力も大歓迎
お知り合いの建築業者さんの省コストへの協力は大歓迎、積極的に活用したいものです。
7 施主の参加も視野に入れて・・・
最近の例では、外構工事、塗装工事など楽しみながら施主が住まい造り参加することが少なくありません。もちろんプロの指導の下で行いますからどなたでも気軽に参加いただけます。
このような取り組みにより、実際にどのくらい安くできるのかが気になるところです。
工事の内容、種別により異なりますが、過去の例では、設計デザインならびに監理料(約10%)を含めても地元業者さんに比較し15%前後安く出来上がっているようです。(施主談)
またこの差は、デザイン性に富めば富むほど益々広がる傾向のようです。
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