〜クレームの起きやすいリフォーム工事、それには理由があります。〜

問題1    実際には難易度が高いリフォーム工事


新築とは異なり既存の部分を解体、補修をしながら工事をするのですから、新築工事に比べて遥かに高度な技術が必要とされます。


問題2    人材の乏しいリフォーム業界


腕のいい職人はどこでも引く手あまたです。
そのような職人はリフォームに比べて手間の掛らない新築工事に従事していることが多く、そこで使い物にならなくなった職人がリフォーム業界に流れてきているのが現状です。
工事の難易度が高く技術が伴わないとなればクレームが起きるのも当然です。
実際にリフォーム専門業者にこのような例が非常に多いようです。


問題3    新築ではなく、所詮リフォームだから・・・


新築とは違うので「この程度でかまわない・・・」という概念がリフォーム業者の間では支配的です。このような考えは極めて危険で、最初は些細な部分でも最後には慣れで肝心な部分にまで及んでしまいます。(人間なんて弱いものでついつい楽なほうに進んでしまいます。
後述しますが、そのためにもルール作りが必要です。)


問題4    不明瞭な見積もりと図面


リフォーム工事の場合、見積もりも一式工事で図面も用意しない、そのような話をよく耳にします。
例えどんなに些細な工事でも図面がなくては工事ができません。「リフォーム工事だから・・・」
というのは言い訳に過ぎません。図面を用意しない時点でその業者は選択外。
見積もりも図面との整合性が大切です。


問題5    割高な工事価格


新築工事に比べ解体、補修、施工という工事の手間を考えると工事の部分的なコストはどうしても高くなりがちです。
また適正な工事価格以外にも素人につけこんだ不要な工事を勧めるなど、法外な見積もりを出す業者も後を絶ちません。



■デザイナーズリフォームとは?特徴と内容の比較

 
デザイナーズリフォーム


上図のように 契約形態は3種類となり 一見複雑にみえてもそれぞれの責任が明確になる上、設計 ・ 監理 ・ それぞれの専門家(建築士)による見積(価格)と工事(品質)のチェック機能が働き 低コストで高品質な家づくりが可能となります。特に複数の施工店による競争入札は 価格を抑えるだけではなく 見積の整合性を確認する上でも重要です。
ここで大切なのは、施工店から提出される見積がいわゆる工事原価だということです。よくTVのリフォーム番組で驚く程 低価格なリフォーム工事が実現している理由がここにあります。実際に最近の例では、設計 ・ 監理費を費やしても 工務店やリフォーム専門業者に比べて割安にできあがっているのが現実です。

 工務店・リフォーム業者に依頼の場合


プラン ・ デザイン ・ 見積 ・ 施工 ・ 監理 に至るまで 施工業者が一括して行います。
一見 施主と業者間の契約が 単純かつわかりやすく感じますが、御承知のように 施工・監理が同一のため、工事のミスや手抜が施主に知らされることなく隠ぺいされ結果として 欠陥住宅となる例が後を絶ちません。
また、見積の整合性やデザイン力にも不安が残ります。


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