<色> 〜ぶつかり合う調和の世界〜


今回の計画は築20年を過ぎた本格和風住宅のキッチンとリビングのリフォームです。
クライアントは既にお気に入りのアイランドキッチンを購入済みで、
そのキッチンを活かしたプランニングをお願いされました。
また、今のお住まいがそうであるように、重厚さと落ち着いた雰囲気を重視し、
その中にも時折り感じる明るさと品の良さが建て主のテーマでした。

茶系を好む施主の希望を重視し、床には茶褐色のピンカドを選び、
天井は赤茶と白ムラを楽しむためにウエスタンレッドシダーを採用しました。
茶系(天井・床)、ベージュ系(壁:珪藻土)で統一された空間は、
さもすれば退屈、怠惰な印象になりかねません。
いろいろ悩んだ挙句、茶と対峙する色として選んだのはブルーでした。
キッチン脇の壁をモニュメント的にブルーのガラスモザイクタイルで仕上げてみました。
重たくならず、明るさと清涼感を感じていただけたなら成功です。

リビングも茶系にこだわらず、メインの壁はグレー系のレジストーンでまとめ、
キッチンのブルーを孤立させないよう配慮しました。

完成後ウインドウトリートメントのご相談がありました。
キッチンの窓はプレーンシェード、リビングの掃き出しはバーチカルブラインド。
いずれもオレンジ系をお奨めいたしました。
次回の訪問が楽しみです。
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ダークな色調にとけ込む
ブルーカラー
キッチンと玄関を仕切る
ガラスブロック
モザイクタイルで
デザインされた換気ダクト
明るいキッチンを演出する天窓
改装前のキッチン
改装前の居間
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天井:ウエスタンレッドシダー
壁:レジストーン(ピナツボグレイ)
床:ピンカド
和のイメージを残したリビング

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